古い何かが終わって
新しい何かが始まるとき
割と強制的にスタート地点へと引き戻されているような感覚に襲われる
今の私にとってそれは、明るく軽やかな感覚
今までのゲームをリセットし、また新しいゲームを始めるようなワクワク感
一度仕上げた積み木を壊して、もう一度作り出すときのクリエイティブな感覚
そんな、割とポジティブな印象の感覚が広がる
しかし以前は、それをとても苦痛に感じていた
また最初からやり直しなのかというガッカリ感
それは、すごろくでいう『振り出しに戻る』のマスが出た時の絶望感に似ていて
今までコツコツと積み上げてきたものが無駄になってしまったような
それはそれは残念な気持ち
以前の自分のことをこうして振り返ると
今とはまるで違う価値観で生きていたことに気づき
改めて驚いてしまった
新しい世界が拡がることに対する期待や希望
そういう明るく軽やかな感覚よりも勝るネガティブな思い、、
一度手に入れた物事やスキルに対して、こんなにも執着していたんだ、という様子がうかがえる
それは今の私になる前の、ある意味別人だった頃の価値観
そんな当時の自分のことを
私は今、外側からじっくりと観察している
それは、何だか少し不思議な感覚
時間を超えて過去の自分にアクセスしている私は
ちょっとしたタイムトラベラーのようだと思った