それは突然始まった
ある日の朝、娘が学校に行きたくないと言い出した
何の前触れもなく、唐突に
身体の調子が悪いのかと尋ねると、どうもそうではないらしい
熱もなく体調も悪くないのなら休ませる訳にはいかないなぁ、なんて事を伝えて登校を促してみたけれど、その場に座り込んで動こうとしない娘
全く意味が分からずに困惑しつつ、まぁそんな日もあるかとその日はとりあえず学校を休ませることにした
この日を境に娘の不登校の日々が始まるなんて、まだ全然ピンと来てない私、、
だってそんな予兆、全く無かった
娘は勉強も部活も普通に頑張っていたし
友達とのトラブルも特に心配するレベルのものはなかったはずで
うまくいかない日もあれば楽しい日もある、そんなごくごく普通の中学生活を、私は母親として支えながら見守っていた
だから少し休んでリフレッシュしたら、またいつもの普通の日々に戻るものだと、何の疑いもなく思っていた
この時娘は中学1年生
やっと学校生活にも慣れてきたであろう、秋の日のことだった