つい2〜3週間前までは、気温も、湿度も、日差しも、全てが真夏のそれだったのに、季節はめぐり、もうすっかり秋の気配です
私は冬生まれなのですが、そのせいか夏が少々苦手です
体質的に?真夏の蒸し暑さにはいつも体調をやられがちで、秋の到来を心待ちにしてしまうタイプです
だけど、こうして夏から秋へと季節が移ろう頃は、毎回何だか切ない気分になります
そして、真夏のギラギラした、パワーみなぎる眩しい季節が終わっていくことに、毎度寂しさを感じてしまいます、、
それにしても、季節のめぐりや自然のサイクルって、本当に凄いなぁとつくづく感動してしまいます
当然のことですが、誰も何もしなくても、自然は季節を捉えてしっかりと変化していきます
気温や風の流れ
草花の種類
野菜の種類
田畑の様子
木々の様子
虫の種類
空の色
そして、人の心も季節ごとに変化するのも面白いです
春は、柔らかな温かな優しい気分
夏は、ぱっと弾けた元気な気分
秋は、収穫や実りを受け取る豊かな気分
冬は、静かに物思いにふけりたい気分
まるで、地球の発するエネルギーの影響を受け、共鳴しているかのように
人間だって自然の一部ですものね、それは当然と言えば当然のこと
地球に生きる全てはつまり地球の一部だし、全てが繋がっているのだということを改めて感じさせられます
一方、我々人間の世界は日々進歩し、益々便利になり、どんどん暮らしやすく、過ごしやすくなっていっています
季節が変化しようとも、室内の温度は調整可能ですし
スーパーには一年を通して同じ種類の野菜が売られています
移動は車でドアtoドア
道路はアスファルトで舗装され、美しく整備されています
それはとても便利で快適な暮らしと言えます
ですが、そんな便利さと引き換えに、私たちはどんどん自然とかけ離れていっているように感じています
私の住まいは、北国で雪国でド田舎です
都会に暮らす方々に比べたら、相当自然が近い環境だと思われます
自宅付近はちょっとした住宅地ではありますが、少し離れると田園風景が広がる自然豊かな環境です
こんな田舎で暮らしていて、こんなに自然に近い環境であったとしても、その暮らしはやっぱり人工的な便利さに満たされています
私は昔から自然が大好きで、草花や木に囲まれた空間が落ち着くタイプではありました
とは言え、便利で快適な暮らしも大好きです
なので、中庭が素敵なカフェで、ガラス越しにその風景を楽しみながらお茶を楽しんだり、週末だけキャンプっぽいことをしたりして、なんちゃっての自然を楽しむに留まっていました
そのぐらいが丁度いいって思っていたんです
だって、ガチの自然は甘くないですからね
田舎に暮らしていて自然が近いからこそ分かるのです
自然って美しいだけじゃなくて、むしろ厳しくて、恐ろしいものです
自然をコントロールして管理することなど無謀です
ていうか、コントロールして管理した時点で、私はそれをある程度の人工物だと捉えています
田畑の農作物や、美しく管理されたガーデンや、道路脇の街路樹など、それらはある意味人工物寄りのマイルドな自然
ガチの自然っていうのは、それこそ神の領域だと思っています
だからこそ、気高く、美しく、崇高で、魅力的なのだと思っています
自然とは、つまり地球のこと
最近の私は、地球と繋がりたくてしょうがないのです
なんちゃってな自然の中での快適な暮らしに、少々の飽きと限界を感じ始めていて
たとえ過酷だとしても、地球と繋がる本当の生き方や暮らしを体験してみたい
私は今、そんな欲望に駆られています