焚き火をしながら
庭を愛でる日
火を絶やさぬように
庭に落ちている小枝を拾い
その都度火にくべて
忙しなく動き回るのに疲れたら
大きめの木片をくべて
ほっと一息
そうして不意に周囲を見渡すと
西に傾いた太陽の光が
木々の枝の間から優しく差し込み
庭全体が琥珀色に輝いていた
少し離れた作業場では
主人が冬囲いの試作品作りをしていて
作業の色んな音が耳に心地いい
今日も平和に時間が過ぎる
この瞬間のこの温かい気持ちを
わたしは胸いっぱいに吸い込む