補足
我が家には娘が2人おります
『娘の不登校』のおはなしに登場したのは姉の方
姉が不登校になって家の中が色々とざわつく中、妹の心にも当然変化がありました
これは不登校の姉を持つ妹のおはなしです
……
ある日突然学校に行かなくなった姉を間近に見て、どうしてそんな事が許されるのかと説明を求められたことがありました
それはそうです、よく分かります
娘たちには体調が悪い時以外は学校を休むのを許可してませんでしたから、妹の不満は当然です
妹にはありのまま、姉の事情を伝えました
そしたら当然のように『じゃあ私も学校に行きたくない時は行かなくていいの?』と言われました
当時妹は小学4年生
色々な状況を自分の目で見て、自ら判断し始める頃です
何と答えたらいいかとても悩みましたが、最終的には『もしもどうしても辛くて、どうしても学校に行くことが出来ないのであれば、あなたもお休みしていいよ』と伝えました
もしかしたら妹も不登校になってしまうかもしれないな、、
不安でしたが仕方ありません
後はなるようになれ!という気持ちで流れに任せることにしました
妹は、しばらく布団をかぶって一人でじっと考えていました
その後自分から私たちの前に現れて『私は学校に行くのが楽しいし、友達と一緒にいたいから、学校に行く』と言いました
その判断に、私は正直びっくりしてしまいました
姉妹の下の子というだけで、私の中ではいつまでも小さい子のイメージがあったので、こんなに真っ直ぐに自分の考えを話せるなんて!と成長を感じてほっこりしてしまいました
本人がそうと決めた通り、妹は小学校卒業までしっかり学校に通い続けました
毎日が順調で楽しい日ばかりではなかったはずです
学校に行きたくない日だってあったはずです
そんな中でも信念を貫き頑張っていたからこそ、時には学校に行っていない姉に対して『許せない』とか『ずるい』とかいう気持ちをぶつけることもありました
親としてはどちらの気持ちもよく分かるし、どちらの気持ちも大切にしたい、、
それぞれの心に寄り添いながら、それぞれの心を信じながら、出来る限りのことをしました
それぞれの魂の成長に必要なことが、必要なタイミングで起こっている
子ども達が、次々に起こる現実から、何かを吸収し成長する瞬間を間近に目撃する度に『親』になれたことの奇跡に感動しました
妹にとっては『姉の不登校』という一つの事件
その出来事に対し、妹なりに考え、取り組み、向き合った約3年間でした
これもまた、彼女にとっては一つの大きな経験として、魂の糧となり大きな財産となったことだろうと思います
一人ひとりには、一つひとつの人生がある
それぞれ全てがオリジナル
同じものなど一つとして無い