古民家と言ったら『和箒』でお掃除がしたい
急にそんな直感が浮かびまして
素敵な和菷ないかしら?と探していたところ『棕櫚箒』というのを見つけました
『棕櫚箒』(しゅろほうき)は名前のとおり、棕櫚の木の幹の皮を穂先の材料に使った和箒です
日本で古くから使われてきた和箒の一つで、江戸時代以前から使われていたらしいです
ちなみに、棕櫚はたわしの材料としても使われています
そんな歴史のある『棕櫚箒』ですが、私は今までお恥ずかしながらその存在すら知りませんでした
和箒といえばホウキモロコシの箒ってイメージしかなかったです
ここは北国、棕櫚の木みたいな南国っぽいビジュアルの木なんてここらじゃ見かけませんから、『棕櫚』って漢字もはじめは読めませんでした(笑)
初めて目にした『棕櫚箒』に、私は一目惚れしてしまいました
『この箒で古民家のお掃除したい~!』と
しかもこの箒、畳との相性も良く、使い続けると畳が長持ちして艶が出るとのこと
もうコレ買うしかないヤツ、、
で、気がついたら、大、中、小、三種類の箒と『柿渋はりみ』という和紙で作られた昔ながらのちりとりを楽天さんに注文しちゃってました
でもこれ、本当にいい買い物したな~って、個人的に大満足しています!
大好きな道具って使うたびに心地よくて、満たされてく感じがして、精神的な豊かさを感じるから、本当良い事尽くめだなって思います
ここ数年前から私は、自分が使う道具を購入する際はしっかり吟味して、少々高くても本当に気に入ったものを迎え入れるように心掛けています
そうすることで余計なものを買うことが少なくなったし、持ち物が減ってきたように感じています
沢山のものを持つより、本当に気に入った一点を大切に使い続ける
それをするようになってから、心の満たされ度が格段に上がったように感じています
昔はコスパ重視で、無意識に安くて良いものを選ぶクセがついました
だから見た目やこだわりには統一感がなく、何だかごちゃごちゃした印象
しかも道具たちにそこまでの愛着が持てないが故、それはただの道具としての扱いに留まってしまいます
そこには心の豊かさといった様な、特別なものはありませんでした
でも、そんな世界しか感じたことがなかった私は他に比べようがなく、道具と自分との関係とはそんなものなのだと思って、ずっと暮らしていたんです
それが、ある程度歳を重ねてきて、自然と『いいものを選びたい欲』が湧いてくるようになったんですね
そこで初めて、素晴らしい道具を使うことの恩恵を知るようになっていったんです
豊かさとは何かと考えるとき、物質的な豊かさや経済的な豊かさはもちろん大切ですが、それに加えて心の豊かさというのもとても重要だなぁと、しみじみと思います
それなりに歳を重ねたせいでしょうか
若かった頃の価値観とはまた違った年相応の価値観に、知らぬ間にシフトチェンジしていっている
それはまるで季節の巡りのよう
何だかおもしろいなぁと感じました