庭に自然に生えてくる野生の草花が
まるで寄せ植えしたかのように美しく
神の采配は
いつだって完璧なのだと痛感する
季節毎に種類を入れ替えて
様々なバリエーションを見せてくれる
何も手を加えずとも
絶妙なバランスで可愛らしく
夏の間はエネルギッシュな
緑一色の世界観だったけれど
今は秋の花々が咲きはじめ
柔らかで優しげに変化の途中
エノコログサがポンポンと
風に揺れているのが可愛い
生垣に絡みついた蔓性植物たち
花や実をつけるこの時期にやっと
その名前を確認できる
この広い庭は
手入れが大変だという難点はあるけれど
エリア毎に様々な顔を持っていて
わたしをいつだってワクワクさせてくれる
豊かさとはきっと
こういうことを指すのかな
今感じているこの気持ちが
しあわせという感情なのかな
