あの頃は
幸せを求めて常に動き回り
沢山のモノを所有していて
だけど全然満たされなくて
いつも疲れていて
毎日エネルギーが枯渇していた
今は
何にも囚われずただ思いつくまま
何かをしたり
何もしなかったり
それでも何も要らないと思えるほどに
充分に満たされ満足している
わたしはここ数年の間に
それまで集め大切にしてきたわたしのカケラを
物質的な所有物も
精神的な思い込みも
断腸の思いでひとつずつ
丁寧に手放してきた
こんなことをしていたら
「わたし」が消えてしまうのではないか
そんな恐怖と向き合いながら
わたしは「わたし」を手放し続けた
ところが思いもよらず
手放しが進む毎に
わたしの意識は拡大し
世界を覆うように広がっていった
今は変化の過渡期のようで
古い意識と
新しい意識が
その時々で入れ替わるのが分かる
全てが真っ直ぐに進む訳でなく
曲がりくねってみたり
後ろに戻ってみたりしながら
だけど確実に前へ進んでいるのが分かる
古い時代の在り方はもう十分体験したから
そろそろ
物質重視のゲームから解放されて
いよいよ
精神世界の海へ飛び込む
わたし達は
そんなタイミングに生まれ
そんな経験をさせてもらっている