とても身近にとても苦手な人がいて長年苦しんできた
理不尽な態度や意地の悪い言動に、初めのうちは笑って誤魔化したりしていた
我慢の限界を迎え耐えきれず爆発することもあったが、争い事が嫌いな私にはそれも苦痛で
最終的には、なるべく顔を合わさず言葉を交わさないようにすることで自分を守るようになっていった
それでもその人は無理矢理に私の視界に入ってきては嫌な気持ちを擦り付けてくる
そしてわざわざ嫌味な言葉を浴びせてくるのだった
いつまでこんな生活が続くのか
どうしたらこんな気持ちにならずに済むのか
私が未熟だからなのか
もっと成熟した人間になるにはどうしたらいいのか
その人と関わる度に心が揺さぶられ苦しくなる
そんな日々に疲れ果てていた
そして今日もまたいつものように嫌味な一言
そしていつものように嫌〜な気分
、、、でも今日は少し違った
この人はそういう考えなんだね
そしてそれは私の考えとは違う
考え方は人それぞれ自由だ
だからこの人が何を考えようが自由
そしてそれと同じように私も何を考えようが自由なんだ
あなたはあなた、わたしはわたし、、、
そう思ったら怒りのような苛立ちがスーッと消えていった
そして何も、本当に何も感じない『無』の感覚を感じた
こんな気分初めて
気分が良いとか悪いとかではなく、何も感じないという感覚
ちょっとこれは新しい扉を開いちゃったかもしれない
もしかしたら長年の苦しみからやっと解放される日を迎えちゃったかもしれない