自分の病気のことがわかってからは
それまでとは生活が一変した
仕事を辞めて社会との距離をおき
子どもの学校行事等の参加も控えるようになり
他者との関わりが激減した
他者との関わりによるストレスが減り
寂しいとかいうよりも
むしろとても楽に生きられるようになった
今までどれだけ無理をしてきたか
今までどれだけ自分に嘘をついてきたか
改めて知ることができた
逆に家族との触れ合いはとても増えた
しっかりと丁寧に向き合って
心を込めたやり取りを大切にするようになった
その瞬間の言葉や態度を丁寧に噛み砕いて
どんな感情もじっくりと味わううちに
それまですれ違っていた何かが整っていった
大切な人へ病気になった事を伝えた時の
その相手の態度や対応は
これから先の付き合い方の参考になった
わたしがその人を大切だと想う気持ちと
相手がわたしを想う気持ちは
必ずしも同じではなかったということがわかった
体調が悪く肉体的な苦痛を伴うときは
精神が大いに乱れるということもわかった
肉体と精神の関係について改めて考えさせられた
病は気からと言うけれど
リラックスが身体を癒す様子を体感する事ができ
リラックスする事がいかに大切かがわかった
他にも取り上げたらキリがないほど
自分の病気を知ったその日から
現在進行形で沢山の学びや気づきが起き続けている
初めの頃はどうしても
自分の病気のことを受け入れられなかったし
病気は今までの生き方のアンサーとして
わたしに突きつけられた罰の様なものと感じていた
だけど今になって振り返ってみると
こんなにも素晴らしい気づきがもたらされていて
これはもはやギフトだと言わざるを得ない
そんな気さえしてしまっている
綺麗事ばかりでは越えられないような過酷な現状も
今まで味わったことのない苦しみも
それなりに色々とあるけれど
それでも
これはこれでわたしらしい選択だと
何だか謎に腑に落ちた
どんな現実も全ては自分が決めてきた
生まれる前に自ら用意したブループリント
それはきっと本当なのだと思えるようになった