思い出したくない過去の出来事
その時感じたこと
誰かの言葉や態度
起こってしまったことは消せない
無かったことにも出来ない
ならばせめて自分の意識の届かぬところへ
そうやってずっと蓋をしてきた
その蓋はもう二度と開けないままでいたかった
そんな箱を心の中に隠していた
病気のことも同じ
ずっと違和感を感じていたのに
見て見ぬ振りでそっぽ向いてた
病気のことが明らかとなり
わたしの身体の状況が明らかとなっていく
目を背けたくなるような現実
受け入れ難い現実
病気のことに向き合わされる機会を得て
自分自身の内側にも向き合う機会がもたらされた
このタイミングで精神の制御が崩壊したのか
固く閉ざされていた心の蓋が開いてしまい
どうしようもない想いが溢れてきた
自分が一番隠しておきたかった感情
触れたくなかった想い
認めたくなかった事実
当時負った傷が治癒されぬまま
そのままの形で凍結されていたかのよう
当時の状況が生々しく蘇る
それは相当強烈なダメージ
精神が崩壊してしまうんじゃないかと感じる程
耐え難い苦しみが私を襲う
心と身体の状態がリンクしている
生きるか死ぬかの緊急事態
実際の心身の苦痛に悶え苦しむ人間のわたしを
少し引いた角度から冷静に分析するわたし
この両者の間をスイッチングして行き来する
わたしは今不思議な感覚を得ている
