比較、競争、支配、コントロール
これらのエネルギーが昔からとても苦手だった
学生時代や社会人になってからも
何度も繰り返し繰り返し降りかかる
それはいつだって同じようなパターンで
苦々しい思い出の数々
それはいまだに終わらない
登場人物や場面を変えて
何度も繰り返し繰り返し降りかかる
私はそれらを受け入れる事が出来なかった
それら全てを否定したかった
そんなエネルギーは存在して欲しくなかった
私の世界から排除したかった
消えて欲しかった
こんなにも強烈な想いなのに
こんなにもはっきりとした感情なのに
私はそれを感じることを拒否した
一切関わりたくなくて
その事を考えるのすら嫌過ぎて
目の前で繰り広げられいるにも関わらず
まるで何も無いかのように振る舞い
私はそれを無視し続けた
私が一切注目しなければ
それらのエネルギーは力を失うのではないか
そんな仮説に期待を込めて
結果は大失敗
逆にそれらはエネルギーを増して
気付かぬ振りの私に
更なる揺さぶりをかけてきた
目を背ければ背けるほど
耳を塞げば塞ぐほど
対象物はエネルギーを増して
私の中に入ろうとしてくる
今更ながらやっと気がついた
そのからくり仕組みにやっと気がついた
背を向けていたその方向を
ぐるりと反転させる
そうしてその対象物を
しっかりと隅々まで見つめ
それが出す音に耳を傾ける
答えはいつだってシンプル
いつだってすぐそばにある
絶対嫌だと思っていること
とてもとても苦手なこと
それらに背を向けた場所ではなくて
それらに真っ直ぐ向かったその先に
